用の美

Our Story

ものづくりの好きが昂じ、陶器の魅力に取り憑かれました。火を使うのは、人にしかできないこと。当たり前だけれど、陶器にとって火はとても大切です。乾燥が早まるため夏はエアコンをつけられず、暑い中窯の前で14、15時間は離れることができません。けれども形を作り、火を入れることで、入れた線や柄が変わり、どれだけ溶けるか、炎がどうしてくれるか、綺麗なままではつまらない。気に入ったものを、茶しぶや貫入が入り、長い年月をかけて風合いが変わっていくのが、美しさだと思います。そんな用の美を唱えた河井寛次郎氏の思いを恭敬し、2年11ヶ月の研鑽を積みながら、より良いものを作ることへの追求をしてきました。使い方は自由なので、お気に入りのものを選び、日々の暮らしの中で陶器を育ててみませんか。

使われないより、使ってこその美しさがある。